【第9回】「AI市長」が出馬しただって!?

【「AI市長」は現実的なのか】

少し前になりますが、2018年4月15日
投開票が行われた多摩市長選挙

「人工知能が多摩市を変える」

というキャッチ―なコピー松田道人さん
立候補をしたのですがご存知ですか?

これは、

「AIによる政治も可能性としては
 考えられるかもしれない」

話題になっていましたが、
弊社からすれば「フェイクでしょ!」
驚きを隠せません。

松田さんがかかげた「AI市長」の内容は、

・AIによる予算編成
・AIによる自動運転の推進
・AIによるチャット相談

などです。

しかし、
これは人工知能の専門家が見て
技術的現時点ではできないんですね。

2~3年先であっても難しいでしょう。

ではなぜ難しいのでしょうか?
理由をお話ししますね。

まず難しいのは、

「AIによる政策」

実現性です。

例えば、
上記の”AIによる予算編成”は、
はっきり言って聞こえは良いですし、
何かすごいように感じてしまいますよね。

人間が介在しなければ
公正で既得権益などがからまない予算
実現しそうな気がしてきます。

しかし、
誰がどうやってとなる予算配分モデル
作成するのでしょうか?

仮に市長予算配分モデルを完成させたとします。

しかし、
それは「数字化できる分野」から作られた
予算配分モデルになってしまうんですね。

世の中には
数字にはすることができない事象
たくさんあります。

例えば
・市内にいるホームレスの数
・貧困層の割合
・予算要求額に対する本当に必要な予算

などもそうでしょうね。

モデルにするというのは、
いま手元にある目に見えるデータにおいてのみ
最適化されるのであって、

それは
「数字にできないものは見殺しにする」
という宣言に等しいと言っても過言ではありません。

複雑な要素が絡むほど
人工知能高い成果を出すのは困難ですし

現在の技術では”AIによる予算編成”というのは
現実的ではない、ということだけ覚えてくださいね!

実現が難しい他のポイント
見ていきましょう。

まず、
AIチャットボットによる市長への相談
実現への目処は遠いでしょう。

これまでお話ししているように
決まった答えの無い問題には、
人工知能は答えようがありません。

しかも、
現状のチャットボット
”相手の質問を上手くかわす技術”
ばかりが進歩しているのが現状ですからね。

そんなことすれば
かえって市民から反感を買うだけです。

では、
チャットボット成功事例がないか
と言えばそうではありません。

例えば、
横浜市資源循環局が提供する
ごみの分別案内サービス

「イーオのごみ分別案内」

が有名です。

これは、
ごみの名前入力すると
イーオ出し方を案内してくれる
というものなんですね。

「スマホ」と入力すると、

「携帯電話なら、分別方法は、小型家電リサイクルまたは、販売店へ…」

案内してくれます。

チャットボットの活用
用途に合わせることが重要です。

市長への相談は、チャットボットの特徴
メリット合致するのでしょうか?

人工知能とは技術です。

擬人化した機械ではありません。

”人間もできるから人工知能もできるだろう”
といった考えでは絶対に上手くいきません。

”どうやって実現するのか”
に言及が無い人工知能を扱ったニュース
相当注意して見ることをお勧めします。

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 2018年6月29日
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