【AI導入までの道のり7:
業績評価の指標を設計する】
段階2-2
業績評価の指標を設計する
フェーズ、または役割に応じた評価が可能な
業績評価の指標を設計しておくのをおすすめします。
というのも、
急造の人工知能部門の場合、
メンバーのスキル構成も様々であり、
数式見たくないと言う人もいれば
大学で機械学習やってました
という人まで様々だったりしますよね。
そのため、
研究成果のみにフォーカスを当てた業績評価の指標であると、
成果を出せないという人が出てきてしまいます。
研究開発には多様なスキルが必要であり、
研究以外の仕事も評価できる枠組みを
整えておくべきと思います。
多様なスキル全てを一個人に求めるのでなく、
多様なメンバーで分担することは負荷の低減
という面でも効果的です。
研究のフェーズという面では、
実際に成果といえる結果が出るまではある程度の
期間が必要になってきます。
そのあいだ
「研究のアウトプットがないから評価しない」
では非情過ぎるでしょう。
例えばですが、評価制度の例としては、
①専門性の獲得
②成果の普及
の2種類の評価軸を設定するなどがあります。

①専門性の獲得の評価の例としては、
研究中は論文などのまとまった成果には
なってはないですが、その間どんどん経験や
知識を身につけているはずです。
その獲得した知識をブログやGitHub等で
発信することを一つの評価指標にするという
方法もあります。
これは、所属するメンバーがその分野での
プレゼンスを獲得するという面を評価している
ということになりますね。
②成果の普及の評価の例としては、
対外発表や社内の他の部署、
社外の企業への説明など、
得た成果を普及させる活動を評価する
という方法があります。
この2つの評価のウェイトは、
期単位で自由に割合が決められるようにすれば、
柔軟な評価制度にすることも可能です。
研究に集中したいときは専門性の獲得を高めにし、
成果がまとまったら普及のウェイトを上げる
といった運用ができるということですね!
また、営業的なポジションには、
初回から普及高めで評価するといったことも
できるようになります。
【AI導入までの道のり8:
チームのパフォーマンスをマネジメントせよ】
段階3-0(運営編)
チームのパフォーマンスをマネジメントせよ
チームのマネジメントについては、こちらの本に全て
書かれているので、必ず読んでおくと良いです。
・HIGH OUTPUT MANAGEMENT
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実際、研究開発のチームを運営するのは、
正直難しいです。
簡単だと思ってなめている方もいるでしょう。
チームリーダーやプロジェクトマネージャーの
経験がある方など、
「同じでしょ?大丈夫大丈夫!」

と思っていると痛い目を見る可能性があります。
研究開発はチケットを消化していくという
単純作業の類のものではなく、
良くも悪くもどこに進むも自由であり、
進む速度はモチベーションでいかようにでも
変容するという、かなり厄介で訳のわからないものです。
残念ながらこれを解決するためのベストな練習法は
存在しません。
(上記の本にも、「銀の弾丸はない」と書かれています)
が、
気をつけるべき点はあります。
段階3-1(運営編)
意思決定のプロセスを明確にする
何を行うべきか
どうやるべきか
誰がやるべきか
いつ頃までにやるべきか

研究開発の進行は意思決定の連続になります。
しかも、顧客という相手はいないので、
「顧客の要望だから」というパワーワードも使えません。
全ての決定はあなたの決定であり、
それに対する賛成も反対も全て
自分に返ってきます。
言葉にしてくれるならまだいいですが、
反応がなく納得しているのか
よく分からないという状況にも
おちいりがちです。
これに対する万能薬はありませんが、
意思決定にリズムを作ることが重要です。
例えばこのような形です。
■第1回ミーティング
* 事前:決定したい事項と、それについて集めた資料の収集
* 当日:資料の説明と、それに関する質疑応答
■第2回ミーティング
* 事前: 決定についての各自の考えを提出してもらう(メールで送るなど)
* 当日: 各自の案を一覧にし、決をとる
この場合だと、
2回のミーティングで必ず決定がなされる、
というパターンになります。
第1回は必要な情報の共有
第2回は決める会議
と各会議の役割も明確です。
資料を事前に共有しておくことで
「その場で考える」ことに
時間を使わなくて済みます。
「その場で考える」会議ほど
時間が無駄なものはありません。

より生産性のある時間に改善していくことが、
トップが意識していくことですね。
また、会議では声の大きな人の意見が
通ってしまう傾向が強いため、
発言者のバランスが偏っている場合は、
意見を事前に送ってもらうというのにも
活用できるため、効果的です。
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2019年4月17日
2019年5月9日