月刊サイゾー(2018年7月号)に
弊社代表 田中潤と、
小説家 海猫沢めろん先生の対談が掲載されました!
P48~
まるで都市伝説なトンデモ本も!
AI本が説く人類の幸福論
という見出しで、
AIブームにより関連本の刊行ラッシュとなっているAI本について、
学術書からトンデモ本まで、
本当に読むべき一冊はどれなのか?
を主軸に見開き2ページにわたり対談をしています!!
今回は10冊の本を例に挙げ、
その本に対しての開発・技術者としての意見、
小説家としての意見をそれぞれの立場から述べています。
内容を少し紹介します!
・AI本の分類
ざっくりと、売れ筋狙いと正しい情報を書こうとしている本ではないか…
正気か、狂っているか…シンギュラリティをどのくらい信じているかで分けられるのでは…?
①『人間の未来 AIの未来』山中伸弥、羽生善治/講談社
・シンギュラリティは「狂気」のリトマス試験紙?
シンギュラリティのとらえかたは、大きく分けて2パターン!
米国の未来学者レイ・カーツワイルの考え方と、
AIが自発的により賢いAIを作り出し、人類を超えるというSF的な考え方…
②『人工知能の都市伝説』松田卓也監修/宝島社
③『AIvs.教科書が読めない子どもたち』新井紀子/東洋経済新報社
・「AI」SF小説と「SF」入ってないAI本
AIを描いた小説について。
「あるゾンビ報告」樺山三英著や「盤上の夜」宮内悠介著。
④『人工知能の見る夢は AIショートショート集』人工知能学会編/文春文庫
⑤『デカルトの密室』瀬名秀明著/新潮文庫
⑥『人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの』松尾豊著/KADOKAWA
⑦『人工知能革命の真実 シンギュラリティの世界』中島秀之、ドミニク・チェン著/WAC
⑧『謎床 思考が発酵する編集術』松岡正剛、ドミニク・チェン著/品分社
・AI+ベーシックインカム未来の「人間の幸福論」
ベーシックインカム=政府が国民に、
最低限度の生活を送るのに必要とされている額の現金を
定期的に支給するというシステム。
AIに仕事が奪われる=働かなくて良いということで、
それでも世の中が回っていく仕組みがあるなら採用しましょうよ、ということ…
世の中は働いたり、何かをして価値を作る者こそ人間だといわれている…
価値を作れない人間は…?ナチスの思考になってしまっている…
憲法に「勤労の義務」があるのは日本と北朝鮮だけ。
テクノロジーをベースに資本主義を追求すると不幸な人が増えてしまうような…
⑨『AI時代の新・ベーシックインカム論』井上智洋著/光文社新書
⑩『超AI時代の生存戦略 シンギュラリティ(2040年代)に備える34のリスト』落合陽一著/大和書房
など、面白いと思う本や例を挙げて本音で語っています。
海猫沢めろん
小説家。「全滅脳フューチャー!!!」、「ニコニコ自給800円」など著書多数。
最新作「キッズファイヤー・ドットコム」で第59回熊日文学賞受賞。
小説以外にテクノロジーと人間の未来をめぐるルポ
「明日、機械がヒトになる ルポ最新科学」(講談社新書)など。
田中 潤
Shannon Lab株式会社代表取締役。
AIの対話エンジン、音声認識エンジンの開発を手がける。
著書に、AIの次の5年、10年、20年について語った、
「誤解だらけの人工知能 ディープラーニングの限界と可能性」
(松本健太郎との共著、光文社新書)など。